勉強するって、かわいそうなこと?

困っている父母

ある保護者の方と面談をしていたときに出てきた言葉です。
「勉強しなくてはならないから、子どもはかわいそう。」
えっ、本気でそう思っているんですか? と、思わず聞き返してしまいました。

社会人の多くは、「あの時、もっと勉強しておけば良かったなぁ。」と考えを巡らせたことが少なくとも一度はあるのではないでしょうか。
かく言う私もそのひとりです。

興味深い記事が朝日新聞2017年10月1日朝刊にありました。
学歴は所得に直結し、就職後に職業訓練を受ける機会はどんどん無くなっているという記事です。

高卒と大学・大学院卒の生涯所得は6,000万円〜7,000万円の差があり、教育の水準がそのまま所得の格差に直結しているとの統計があります。
一度就職してしまうと、あとから学び直すことが難しく、差を埋めることは至難の業だといいます。

このような状況下において、大学で学び直したいと考える社会人は多く、「過去に大学や専門学校で学んだことがある」または「現在学んでいる」(19.1%)、「今後は学んでみたい」(30.3%)と、実に半数に及んでいます。
そのおもな理由は「教養を深めるため」「今後の人生を有意義にするため」「就職や転職するために必要性を感じたため」です。

しかしながら、社会人が働きながら学ぶには様々な障害が立ちはだかります。
「費用がかかりすぎる」「勤務時間が長くて時間が取れない」「近くに受講できる場所がない」「会社が、本業に支障をきたす、として認めてくれない」などがあります。

小学校で非常勤講師を努めている方もおっしゃっていました。
臨時採用されてクラスを受け持ってはいるが、契約期間が満了してしまえば職をすぐに失ってしまう。身分の保障もなく来年度も引き続き採用されるかは全くわからない。しかし、子どもが好きでやりがいを感じるこの仕事に携わっていたいので採用試験を受け直そうとしているのだけれども、休日であっても地域のボランティア活動に参加することが学校長より言い渡されたり、臨時採用時に聞かされた内容を超える仕事を与えられるなどして、まったく自分自身の勉強に充てられる時間が確保できないと言うことです。

子どもの頃は仲間づくり、社会性を身につける、スポーツ等を通して健全なからだをつくる、なども大切ではありますが、やはり本分は「勉強」です。
今その時にしかできないものの代表が「勉強」です。

おそらく子どもたちへこのような話をしても実感はわかないでしょう。
ですが、保護者の皆さんには共感してもらえると思います。
勉強するのは子どもたちではありますが、自宅で勉強するのに適した環境を整えてあげるには保護者の皆さんの力が必要です。

次回のブログから「高校受験・大学受験のために小学生の親(保護者)が今からするべきこと」を題材にお話しいたします。

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笹原 誠
塾長笹原塾/セルモ東所沢柳瀬教室
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